お知らせ
2017.01.07
レポート:第12回島会議「島の教育会議」

2016年10月22日(土)、海士町観光協会は第12回島会議「島の教育会議」というイベントを海士町の開発センター内の島民ホールで開催しました。

目次

1.鈴木寛氏 文部科学大臣補佐官(45分)
2.水谷智之氏 前リクルートキャリア代表取締役(30分)
3.岩本悠氏 島根県魅力化特命官(30分)
4.グローカル熟議<ワールドカフェ形式>(60分)
5.2030年を見据えた島前高校魅力化プロジェクトの更なる挑戦例(30分)
※後半の内容を大幅変更

1.鈴木寛氏 文部科学大臣補佐官(45分)※遠隔講演

「2030年の未来と教育の可能性~先の見えない時代を生きる力」(自立)
 
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 これからは、人工知能により車は自動運転化となり、お年寄りの暮らしは便利になります。しかしその一方で、都内ではタクシー運転手の仕事はなくなると言われています。ただ、タクシー運転手はなくなる可能性がありますが、ガイドはなくならず、その他にも医者、デザイナー、福祉施設員や教員、ミュージーシャン等の仕事はなくならないといわれており、「海士町のこれから」に必要なことが、なくならないと言えます。
 
 
 グローバル化が進む中で、色々なことがあります。その中で、板挟みになることがあると思いますが、そこにいる人こそ、これからの時代に必要な人材です。釜石市では、想定外の教育を7年間やってきていて、マニュアルに沿わずに、ミスを恐れず、指示を待たずに自ら率先してやってきたおかげで、東日本大震災の際にはそれを発揮し、99.8%の生徒が生き残っており、釜石市の奇跡といわれています。海士町でも先進をいっていると言われていますが、振り返って、それを活かして、日本やアジア、世界へ、発信して繋げていって欲しいと思います。
 

2.水谷智之氏 前リクルートキャリア代表取締役(30分)

「経営の視点から見た地域人材の育成~人の流れを反転させるひとづくり」(挑戦)
 
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 日本の人材の流れは大都会や大企業に飲み込まれているといわれていますし、リクルートにいたときに肌で感じてきたからこそ、地域経営と人材について、現在勉強しています。地方創生といわれていますが、物を売れば良いとか、何かを作れば良いということではなく、それらを継続してできる人がいるかいないかが、問題だと思っています。
 
 
 なぜ大都会に人が出ていくのか。それは、地方で暮らしている親が都会を進めていることもあるかもしれません。でもやはり、中学や高校の地元の高校生に、また、戻ってくるように教育することが大事だと思います。島前高校は、それを行っています。
 
 
 育てるということはWill、Can、Mustの三つの要素があります。成果や価値をあげるためには、CanとMustを大きくすることが一般的には大事になると考えられていますが、実は、Willが一番大事な要素です。Willを育む視点こそ、教育に必要な視点かもしれません。
 

ⅰ)島前高校について 大野圭祐氏(10分)

「2030年を見据えた教育魅力化のさらなる挑戦」
 
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 グローバルハイスクール校としてブータンへ行き、改めて隠岐の良さを知ることができ、さらに自分の地域を知りたいと感じるようになりました。そして、ICT活用により、離島であることを逆手にとって、宮崎県の高校生と交流したり、自分の地域を知りたいと感じる機会が増えているように思います。今まではコーディネーターがお膳立てをして地域に高校生が入っていっていましたが、現在は生徒が勝手に地域に入っていっている、ありがたい状況になっています。
 
 
 今年から「高校魅力化」は「地域教育魅力化」へ名称変更しました。「志を果たして帰る」から「志を果たしに帰る」教育にしていきたいと思います。
 

ⅱ)教育魅力化の生態系づくり 岩本悠氏(10分)

 
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 開かれた学校を作るために、地元の方と教員たちの立場が異なっても、「生徒のためにチームとなってやっていくこと」が肝になります。
 
 
コレクティブチームを作成し、全国ネットワークを構築し、これからの3年間で100校100チームを作ります。成長の可視化をし、生徒の評価を変更し、生徒の舞台をつくり、Willの評価をし共有する甲子園大会をやりたい。2020年には教育のシステムチェンジを行い、根本的な教育を変えていきたいと思います。
 

ⅲ)質疑応答(30分)

 
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◇チームをどのように作りましたか?
岩本)まずは熟議。どういう風に育てたいのか等を、立場を忘れて対話しました。目的やビジョンを持って行い、実際生徒が変わっていったところを一緒に共有することも大事です。
 
 
◇先生の団結力はどのようにして生まれましたか?
島前高校校長)教員とか魅力化スタッフだからとかではなく、生徒のためにということを第一にやってきているからでしょうか。
 
 
◇生徒がどのように変化しましたか?
島前校生徒)成長する意欲が出ました。今までは他人事と思うことが多くて受け身だったけれど、高校に入ってから、本気の人が多くて感化されました。
大野)生徒がどこで成長しているかは、わからない。でも、その「成長する機会を与える場」を多くすることが大事だと思います。
 
 
◇どのようにしたら、継続できますか?
岩本)まず「どうゆう思いでやってきているのか」を繋いで、言語化して共有していくことです。そして、たとえ人が変わったとしても、終わらない仕組みづくりをして、継続的にしていく。そして、常にチャレンジし続けること。
大野)価値観を変えないために変わり続けること。自分自身の大きな目標でもあります。
 
 
◇魅力化プロジェクトによる生徒への評価はどのようにしていますか?
大野)これを作るためにチームを作りたい。島前校生だけの主体性評価があっても意味がないので、他校でも共有し合えるようにしたい。
岩本)これから、水谷さんの知恵をかりながら、評価を作っていこうとしている。
 
 
◇学校と塾とコーディネーターの連携について
島前校先生)どういう生徒になってほしいかを共有しているので、そこで立場が変わっても同じ方向に向かっていれば問題ない。
 
 
◇島前高校だから突っ走らなければならない、輝き続けなければならないという状況で、2030年はどうなっていてほしいですか?
岩本)子どもが中学生になったときに、子どものほうから相談したいと言われて、島前高校と長野の高校、ブータンの高校など、行きたい高校の選択肢があって、実際に学校に行って見てみたいと言われたときに、先生と相談してネットで授業すればいいと言われたりする未来になるといいなと思う。
大野)今の高校生が30代になったときに、一緒に飲み屋に行きたい。そして、そのときに、今がどんなことがあっても楽しいと思える人生になっていてほしい。
 
 
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Ⅳ)ワークショップ(30分)

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お題を思いついた人が前に出て紙に書き、そのお題をについて話したい人が集まり議論する。※10グループ
 
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Ⅵ)感想
島前高校生徒)いま在籍している高校が、どうなるのかが気になって参加しました。現在、生徒会長をしていますが、学校として一つの意見をまとめるのは大変だと感じました。これからは、いろいろなWillを聞いて、それをたくさん実現していきたいと思いました。
 
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