海士町のリネン工場は “隠岐のリネン工場”に生まれ変わります

島ファクトリーはリネン工場で働く新たな仲間を募集しています。

これからは海士町だけでなく、隠岐全島のリネンのクリーニングを一手に引き受け入れる体制を作るため、工場スタッフを増員します。

観光産業のライフラインを支えたい-。

そんな思いを持つ方を待っています。

田んぼ道を進んだその先に見えてくる、1階建ての白いプレハブ小屋。

周囲には農作業をする人の姿もなく、辺りは実に静かで、ゆったりとした時間の流れを感じます。 

島ファクトリーが運営するリネン工場は、2013年、田んぼに囲まれた自然豊かな土地に建てられました。

工場を訪れたこの日は晴天。

ぽかぽかとした陽気が漂い、優しい陽の光が工場を照らしていました。

水入れを待つ田んぼを眺めていると、青々と茂る稲や黄金色に輝く稲、四季折々の風景が頭に浮かんできます。

季節を感じる田んぼ道の通勤路に、贅沢を感じる瞬間でもあります。

島はもうすぐ春を迎えます。

工場裏の斜面にはふきのとうが生えるので、島中の人々が取り放題のふきのとう目当てに工場を訪れるようになります。

工場の引き戸を開けると、大きな袋が置かれた作業場があります。

口が閉まらないほどパンパンの袋の中身は、島内から集められたシーツやタオル類。

島ファクトリーでは、宿泊施設向けリネンの供給、回収、クリーニングサービスを提供しています。

拠点のリネン工場には、海士町のホテルや民宿などから回収した使用済みのリネンが集められます。

工場スタッフは、前日までに回収したリネンを、種類ごとに分けて(ばらし)、洗濯・乾燥し、全てのリネンを畳んで、再び宿泊施設へ届けるのが仕事です。

シーツ類にはアイロンがけもします。

工場の仕事は、「観光産業のインフラを支える仕事なので、責任とやりがいがあります」と本田大善さん(7年目のベテランスタッフ)。

楽しく仕事ができるのは、一緒に働く仲間の存在も大きいよう。

本田さんは、好きな作業をあえて選ぶなら「畳み」と即答。

リネンの畳みは、仕上がりを確認する工程で、納品するリネンの衛生面を左右する最も重要な作業ですが、「ほかのスタッフと色んなことを話しながら手を動かせる時間でもあります」

リネン工場の作業は決められたことの繰り返しです。

同じ手順で物事を進めるのが好きな人には楽しい職場です。

一方で、リネンは想像以上に重く、力も必要です。

また、建物の中とはいえ、作業場の夏は非常に暑く、冬は寒いので大変さもあります。

モットーは「事故なく安全に」。

スタッフは、リネンの清潔 さだけでなく、彼ら自身の熱中症対策 にも気を使いながら仕事をしています。

それでも「辛いと思ったことはない」と本田さん。

理由はリネン工場の仕事が島の人に感謝される仕事だからです。

7年前には島にリネン工場がありませんでした。

宿泊施設は自分たちの手でリネンを洗濯するのが当たり前でした。

宿泊者が快適 で安心したサービス受けられたと感じられるポイントの1つに、清潔なリネンの提供があります。

シワが目立つリネンは、みなさんも嫌ですよね。

ですが、リネンのクリーニングは重労働です。

高齢の島宿のオーナーなどにとっては負担となっていました。 

島ファクトリーは、島の観光産業を支える企業として、宿泊施設がかかるリネン問題解消のため、島にリネン工場を置くことにしました。

リネン工場によって、宿泊施設の肉体労働の軽減とクリーニング品質の安定が実 現しました。

これが観光サービスの向上にも繋がっています。

リネン工場の仕事は楽な仕事ではありません。

ですが、真っ白なリネンを届けたその先に、島民や来島者の笑顔がある、これがリネン工場で働くやりがいです。

リネン工場のスタッフは笑顔の配達人。

ゆっくりと流れる時間に身を置いて、毎日のルーティーンをこなすのにはストレスもありません。

本田さんは当初、1カ月半 の滞在予定 で海士町を訪れました。

島の方のここで“働いてみんか?” という誘いに、 わくわくを感じて移住を決意。

今では家族を持ち島に根付いて暮らしています。

海士町のリネン工場は、もうすぐ “隠岐のリネン工場”に生まれ変わります。

同工場、実は隠岐で唯一のリネン工場でもあります。

ほかの3島(島後、西ノ島、 知夫里島)はこれまで、本土のサプライ業者からリネンの供給を受けてきましたが、これからは島ファクトリーが業務を引き継ごうとしています。

リネンの島内循環を実 現し、より安定 した供給体制を整えることが目標です。

工場スタッフの勤務時間は、繁忙期 で週3日×8時間程 度です。隠岐4島の宿泊施設からリネンが集まるようになると、スタッフの業務量は大 幅に増加するため、島ファクトリーでは隠岐諸島全体の観光産業を支える新たなスタッフを募集しています。

取材 しぶき(コミュニケーションデザイナー)

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